スズキ オキヒデ
SUZUKI Okihide
鈴木 興秀 所属 埼玉医科大学 医学部 総合医療センター ゲノム診療科 職種 専任講師 |
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論文種別 | 学術雑誌(原著) |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | MSI-H大腸癌におけるBRAF V600E変異の検索 免疫染色と遺伝学的検査の比較 |
掲載誌名 | 正式名:癌と化学療法 ISSNコード:03850684 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 43(12),1693-1695頁 |
著者・共著者 | 崎元 雄彦, 近 範泰, 鈴木 興秀, 石橋 敬一郎, 立川 哲彦, 赤木 究, 江口 英孝, 岡崎 康司, 石田 秀行 |
発行年月 | 2016/11 |
概要 | BRAF変異は、serrated neoplasia pathwayによる大腸発癌の重要な因子であり、大腸癌の化学療法の効果予測因子あるいは予後予測因子として知られている。従来BRAF変異の検査としてpolymerase chain reaction(PCR)法が用いられてきたが、近年では免疫染色法が用いられるようになってきている。両者には高い相関性が報告されているが、その一方で免疫染色法の有用性については否定的な見解もある。今回、ミスマッチ修復蛋白の免疫染色において、MLH1・PMS2蛋白の発現消失を認め、マイクロサテライト不安定性検査で高度マイクロ不安定性が確認された39例から、遺伝学的検査でリンチ症候群と確定した1例を除外した38例を対象とし、BRAF V600E変異検索としてのPCR法と免疫染色法を比較した。PCR法、免疫染色法のいずれでも22例(57.9%)にBRAF変異陽性と判定されたが、判定法に関するκ係数0.33と両検査法の一致率(68.4%)は低かった。BRAF V600E変異検索法として、現状ではPCR法と比較して免疫染色法での評価には慎重を要すると考えられる。(著者抄録) |
文献番号 | 2017325910 |