フクシマ タカシ   FUKUSHIMA Takashi
  福島 敬
   所属   埼玉医科大学  医学部 国際医療センター 小児腫瘍科
   職種   准教授
論文種別 学術雑誌(原著)
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 脊髄圧迫症状を契機に診断に至った小児悪性腫瘍4 症例の臨床経過と神経学的予後
掲載誌名 正式名:日本小児血液・がん学会雑誌
掲載区分国内
巻・号・頁 58(3),292-295頁
総ページ数 5
著者・共著者 折居恵以, 鈴木涼子, 稲葉正子, 穂坂 翔, 八牧愉二, 福島紘子, 福島 敬, 高田英俊
発行年月 2021/11
概要 小児がんの4–5% に脊髄圧迫が見られ,多くの脊髄腫瘍は脊髄圧迫症状を契機に診断される.脊髄腫瘍はオンコロジックエマージェンシーであり,成人では治療開始前の神経障害の程度が治療後の神経学的転帰に関連すると報告されている.今回我々は,脊髄圧迫症状を契機に診断に至った小児腫瘍性疾患を4 例経験した.対象症例は4 か月~11 歳であった.発症から画像診断までの期間は3 ~ 36 日であり,腫瘍部位は硬膜外2 例,硬膜内髄外1 例,髄内1 例だった.病理組織学的検査\の結果Ewing 肉腫,悪性ラブドイド腫瘍,急性骨髄性白血病と診断した.診断時に完全麻痺(Frankel A)であった1 症例は運動機能の回復は得られなかった.一方,診断時に運動機能が残存していた(Frankel B, C, D)3 症例では運動機能の回復(Frankel D)が得られた.完全麻痺に至る前の介入が神経学的予後の改善につながると考えられた.