フジモト ミツオ   FUJIMOTO Mithuo
  藤本 幹雄
   所属   埼玉医科大学  医学部 総合医療センター リハビリテーション科
   職種   専任講師
論文種別 学術雑誌(症例報告)
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 下顎悪性腫瘍術後の重度嚥下障害者に対し、十分な説明と同意のもと経口摂取を進めた1例
掲載誌名 正式名:旭中央病院医報
ISSNコード:02859017
掲載区分国内
巻・号・頁 35,28-29頁
著者・共著者 菊地絵里, 福田直輝, 小澤研二, 田村乙彦, 藤本 幹雄
発行年月 2013/10
概要 80歳代男。約3ヵ月前に右下顎悪性腫瘍切除術を受けており、嚥下リハビリ目的に当院入院となった。藤島の嚥下能力グレードは2であったが、患者の経口摂取に対する希望があったため医師と協議し、誤嚥性肺炎のリスクについて十分な説明を行い理解と了承を得た。アイソカルプリンを用いた直接訓練を開始したが、舌による送り込みが困難であったため、シリンジを使用して奥舌へ注入し、一口毎に複数回嚥下や随意的な咳払いにて咽頭内クリアランスを徹底した。その後、1食分を30分で全量摂取可能となり、嚥下能力グレードは5に改善した。誤嚥性肺炎の所見なく経過したためアイソカルプリンを1日3食に変更し、STは患者・病棟スタッフに対する摂食嚥下指導を中心に介入を行った。その後、喉頭挙上範囲の拡大や口唇閉鎖が可能になるなど嚥下機能の改善を認め、3食摂取が可能となったため、経鼻経管栄養を離脱し、ペースト食に変更した。嚥下能力グレードは7にまで改善した。