ヌクイ アサイ   NU}KUI Asami
  貫井 麻未
   所属   埼玉医科大学  医学部 国際医療センター 乳腺腫瘍科
   職種   助教
論文種別 学術雑誌(原著)
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 ジェムシタビン+パクリタキセルが奏効した乳腺血管肉腫再発の1例
掲載誌名 正式名:日本臨床外科学会雑誌
ISSNコード:13452843
掲載区分国内
巻・号・頁 79(4),27-31頁
著者・共著者 ◎貫井 麻未、上田 重人、杉谷 郁子、大崎 昭彦、佐伯 俊昭、長谷部 孝裕
発行年月 2018/04/25
概要 乳腺血管肉腫は稀な難治性疾患であるが、ジェムシタビン(GEM)+パクリタキセル(PTX)が奏効した症例を経験した。症例:29歳の女性、乳腺血管肉腫と診断。初期治療として胸筋合併乳房切除術+広背筋皮弁術+分層植皮術を施行した後、補助化学療法としてエピルビシン+シクロホスファミドおよびドセタキセルを投与した。術後13ヵ月目で肺・肝・骨転移を認めた。一次治療としてGEM-PTXを開始した。20コース継続して治療効果は部分奏効であったが、治療開始14ヵ月で肺転移の増大、新規病変を認め、病勢進行となった。二次治療、三次治療ともに効果なく術後2年8ヵ月で死亡した。再発・転移性血管肉腫に対してはアンスラサイクリン系やタキサン系抗がん剤による治療法が基軸となるが、既治療例に対しGEM+PTXは有効な選択肢となりうると考えられた。