オオヤマ ゲンコウ   OYAMA Genko
  大山 彦光
   所属   埼玉医科大学  医学部 脳神経内科
   職種   教授
論文種別 学術雑誌(総説)
言語種別 日本語
査読の有無 査読なし
招待の有無 招待あり
表題 【脳を調整する-新時代の治療技法-】脳神経内科疾患における脳深部刺激療法(DBS)
掲載誌名 正式名:精神科治療学
ISSNコード:09121862
掲載区分国内
出版社 (株)星和書店
巻・号・頁 39(6),639-643頁
著者・共著者 大山 彦光
発行年月 2024/06
概要 脳深部刺激療法(deep brain stimulation:DBS)は,脳深部に挿入した電極からの電気刺激により,脳回路を調整するニューロモジュレーション法である。DBSは振戦,パーキンソン病,ジストニア,舞踏運動,ミオクローヌス,チック・トゥレット症候群などの運動障害疾患で広く使用されている。海外では,強迫性障害,難治性うつ病,依存症,摂食障害といった精神神経疾患や,アルツハイマー病などの認知症についての有効性も検討されている。DBSデバイスは日々進歩しており,方向性をもって刺激部位を調整できるdirectionalリード,電極から脳機能活動を検出し刺激を自動調整するadaptive DBS,遠隔地にいる患者の設定を調整するリモートプログラミングなど新技術が開発されている。今後はさらに低侵襲化および自動化が進み,その結果,個別化が進むと予想される。我々臨床医は常に最新情報をアップデートし,患者に最新かつ最善の治療提案を行うべきである。(著者抄録)
文献番号 2024339218