カワムラ ヒデマサ   KAWAMURA Hidemasa
  河村 英将
   所属   埼玉医科大学  医学部 総合医療センター 放射線科(画像診断・核医学科、放射線腫瘍科)
   職種   教授
論文種別 学術雑誌(原著)
言語種別 日本語
査読の有無 査読なし
表題 放射線治療を受けた食道癌・肺癌患者における放射線食道炎の実態と看護介入の検討
掲載誌名 正式名:THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL
ISSNコード:1343-2826
出版社 北関東医学会
巻・号・頁 60(2),105-110頁
著者・共著者 谷山奈保子,中島陽子,石川 仁,加藤康子,関 美幸,井上エリ子,河村英将,江原 威,高橋健夫,中野隆史
発行年月 2010
概要 【目的】食道癌・肺癌患者の放射線食道炎の状況と対応を調査・比較し、症状緩和のための看護介入法を検討する。【対象と方法】放射線治療を行った食道癌・肺癌患者を対象に、治療前日から終了日までの症状出現時期、嚥下スコア・嚥下障害のGradeの変化、投薬状況の項目についてデータを診療録から収集した。【結果】食道癌患者の半数以上が治療前から症状があった。両疾患を比較して治療終了時のスコアの上昇は同程度であったが、食道癌患者では早期にスコア・Gradeが上昇する傾向であった。食道癌患者には症状自覚時期とほぼ同時期に粘膜保護剤の投与を開始していたが、肺癌患者は投薬が遅い傾向であった。両疾患共に粘膜保護剤の予防投与はなく、約25%の患者が鎮痛剤を使用していた。【結語】放射線治療を受ける患者のQOLの維持には、十分な症状観察と早期対応が重要であり、適切な看護介入のための前向き研究が必要であることが示唆された。(著者抄録)
DOI 10.2974/kmj.60.105