ホウジョウ タカシ
HOJO Takashi
北條 隆 所属 埼玉医科大学 医学部 総合医療センター ブレストケア科(乳腺腫瘍科) 職種 教授 |
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論文種別 | 学術雑誌(症例報告) |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 妊娠性乳腺肥大症が腋窩副乳に生じた症例の治療経験 |
掲載誌名 | 正式名:乳癌の臨床 ISSNコード:09112251 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | Vol39(4),365-374頁 |
著者・共著者 | 山 川 知 巳、鈴 木 愛 弓、秦 怜 志、大 西 文 夫、黒 野 健 司、三 鍋 俊 春、阿 部 直 子、北 條 隆 |
発行年月 | 2024 |
概要 | 妊娠性乳腺肥大症は妊娠期にホルモンの影響で急速に乳腺が肥大する疾患である.今回われわ
れは妊娠性乳腺肥大症が腋窩副乳に生じた非常にまれな症例を経験したので報告する.症例は32 歳女性.妊娠26 週頃より両側腋窩に急激に増大する腫瘍を認めた.腫瘍表面より繰り返し出血した ため妊娠36 週に準緊急で帝王切開,出産から19 日目に腫瘍摘出術を実施した.病理診断は妊娠 期の異常に発達した乳腺であり,腋窩副乳に生じた妊娠性乳腺肥大症と診断した.第2 子妊娠希 望があり,出血及び再発予防目的にて乳腺全摘手術とシリコンインプラントによる乳房再建術を実施し た.摘出乳腺の病理診断は多発線維腺腫であった.その後第2 子妊娠中に再び両側腋窩,新たに 残存乳腺および会陰部に腫瘍が出現した.腫瘍は徐々に増大したが治療介入することなく出産し, 今後患者の希望に応じて腫瘍摘出術を実施する予定である. |