アライ トモユキ
ARAI Tomoyuki
新井 智之 所属 埼玉医科大学 保健医療学部 理学療法学科 職種 教授 |
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論文種別 | 学術雑誌(原著) |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 脳卒中により運動失調を呈した患者におけるMini-Balance Evaluation Systems Testの変化の感度と応答性 |
掲載誌名 | 正式名:理学療法ジャーナル |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 58(4),483-488頁 |
著者・共著者 | ◎山崎 雄一郎, 丸木 秀行, 高石 真二郎, 高村 浩司, 新井 智之 |
発行年月 | 2024/04/01 |
概要 | 【目的】本研究は,脳卒中により運動失調を呈した患者に対して,Mini-Balance Evaluation Systems Test(Mini-BESTest)の変化の感度と応答性を,Functional Reach Test(FRT)や片脚立位保持時間などの各バランス評価と比較することを目的とした.【方法】脳卒中により運動失調を呈した患者30名を対象に,入退院時の運動機能(体幹機能,下肢筋力,歩行速度,バランス能力),運動失調の重症度を比較し,effect size(ES),standardized response mean(SRM),relative efficiency(RE)を求めた.応答性は退院時の独歩自立の有無を入院時の各バランス評価と比較することで検討した.【結果】すべての対象者が歩行の自立に至った.入退院時の比較では,Mini-BESTestのESは1.08,SRMは1.54と高い変化の感度を示した.独歩自立を外部基準とした際には,Mini-BESTestのarea under the curveが0.83と最も高い応答性を示した.【結論】Mini-BESTestは,脳卒中により運動失調を呈した患者のバランス能力の変化を,FRTや片脚立位保持時間よりも鋭敏に検出できる有用な評価指標であることが示唆された. |