タカイ ヤスシ
TAKAI Yasushi
高井 泰 所属 埼玉医科大学 医学部 総合医療センター 産婦人科(産婦人科、総合周産期母子医療センター産科) 職種 教授 |
|
論文種別 | 学術雑誌(総説) |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 【助成金制度下におけるがん・生殖医療の実際】がん・生殖医療 総論 助成金制度がめざすもの |
掲載誌名 | 正式名:癌と化学療法 ISSNコード:03850684 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 50(12),1246-1252頁 |
著者・共著者 | 高井 泰 |
発行年月 | 2023/12 |
概要 | 精子・卵子凍結などの妊孕性温存療法は保険適用外であり,患者・家族の経済的負担が問題であった。これに対して地方自治体レベルで様々な公的助成制度が実施されてきたが,2021年4月から小児・AYA世代のがん患者等の妊孕性温存療法研究促進事業が開始された。これは各種の妊孕性温存療法に対して国と都道府県から全国一律の公的助成を行うものだが,有効性が確立した治療法に対して助成を行うのではなく,妊孕性温存療法のエビデンスなどを確立するための研究促進事業という位置付けであることが重要である。そのため,妊孕性温存療法を実施する医療機関は,各都道府県のがん・生殖医療ネットワークに参加して施設認定を受けるとともに長期にわたって患者をフォローアップし,日本がん・生殖医療登録システム(JOFR)に予後や妊娠・出産に関する情報を登録しつづける必要がある。そのためには妊孕性温存療法実施施設だけでなく,がん診療施設や患者・家族の理解と協力が必須であり,これに向けた制度やシステムの拡充が検討されているところである。(著者抄録) |
文献番号 | XC20390002<Pre 医中誌>(医中誌) |