マツダ マサノリ   MATSUDA Masanori
  松田 正典
   所属   埼玉医科大学  医学部 総合医療センター ブレストケア科(乳腺腫瘍科)
   職種   専任講師
論文種別 学術雑誌(症例報告)
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 カルボプラチンを含めた化学放射線療法にて長期寛解を得た臀部巨大扁平上皮癌の1例
掲載誌名 正式名:癌と化学療法
ISSNコード:03850684
掲載区分国内
出版社 癌と化学療法社
巻・号・頁 23(2),160-160頁
著者・共著者 三河 貴裕, 小山 隆文, 五味 大輔, 名倉 功二, 松田 正典, 関 玲子, 田中 厚, 庄司 一寅, 大山 優
発行年月 2012/04
概要 Abstract:症例は72歳、男性。初診18ヵ月前から仙骨部の発赤とびらんが出現。その後病変はしだいに拡大し隆起していったため当院皮膚科受診。仙骨部に10×7cmの巨大な皮膚腫瘍を認め、生検にて扁平上皮癌と診断された。手術不能と判断されたため、当科でweeklyカルボプラチン(AUC2)+パクリタキセル(30mg/m2)と2Gy×24回の合計48Gyおよび電子線2Gy×10回合計20Gyの総線量68Gy併用による根治的な化学放射線療法を施行した。放射線照射10Gy時に臀部蜂窩織炎を起こしたため、次コースからパクリタキセルをS-1 80mg/body/dayに変更し治療を完遂した。化学放射線療法終了直後には病変の縮小を認めたが、かなりの量が残存していた。その後放射線照射部の上下に腫瘍の伸展を認めたため、4週おきのカルボプラチン(AUC 5)-5-FU(1,000mg/m2 day 1~4)を4コース追加し終了した。以後、外来で経過観察を続けたが長期にわたり腫瘍の進展を認めなかった。初診から39ヵ月目に菌血症で永眠された。手術不能の皮膚扁平上皮癌に化学放射線療法が有効である可能性が示唆された