タカイ ヤスシ
TAKAI Yasushi
高井 泰 所属 埼玉医科大学 医学部 総合医療センター 産婦人科(産婦人科、総合周産期母子医療センター産科) 職種 教授 |
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論文種別 | 学術雑誌(総説) |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 新しくなった日本がん・生殖医療システム(JOFR-II)の現状と課題 |
掲載誌名 | 正式名:日本がん・生殖医療学会誌 ISSNコード:24337528 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (一社)日本がん・生殖医療学会 |
巻・号・頁 | 6(1),6-12頁 |
著者・共著者 | ◎髙井 泰, 重松 幸佑 |
発行年月 | 2023/02 |
概要 | 日本がん・生殖医療学会は、ドイツ・スイス・オーストラリアなどの他国の制度を参考にしながら2018年に日本がん・生殖医療登録システム(Japan Oncofertility Registry,JOFR)を稼働し、原疾患や妊孕性温存に関する情報、妊娠成績や予後に関するデータのオンライン登録を開始した。JOFRでは卵巣組織凍結や精子凍結を含む妊孕性温存方法のほか、カウンセリングのみの症例も登録対象としている。また、小児疾患も登録するため、罹患してから20-30年以上にわたって患者の予後や妊孕性などをフォローアップでき、様々な領域の関連研究にも役立つような基盤的データベースになりうることを目指している。2021年4月から「小児・AYA世代のがん患者等の妊孕性温存療法研究促進事業」が開始され、各種の妊孕性温存療法や温存後生殖補助医療に対して国と各都道府県から公的助成が行われることとなり、患者報告アウトカムや全国がん登録と連携したJOFR(新JOFR)に登録することが公的助成の条件となった。2022年11月には、150以上の施設から8000例以上の症例が登録されている。2022年3月に新しいJOFRシステム(JOFR-II)が稼働し、新・旧2つのJOFRを運用することによって、わが国のがん・生殖医療のアウトカム(予後、妊娠率、etc.)を発信することが、がん・生殖医療提供体制の更なる発展に寄与すると考えられる。(著者抄録) |
文献番号 | X215460001<Pre 医中誌> |