アライ トモユキ
ARAI Tomoyuki
新井 智之 所属 埼玉医科大学 保健医療学部 理学療法学科 職種 教授 |
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論文種別 | 学術雑誌(原著) |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 体幹・足部への集中的な運動療法の付加により運動失調、バランス障害が改善し屋外歩行獲得に至った小脳性運動失調の症例 |
掲載誌名 | 正式名:理学療法 略 称:理学療法 ISSNコード:09100059 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | メディカルプレス |
巻・号・頁 | 38(6),557-560頁 |
総ページ数 | 4 |
著者・共著者 | 山崎 雄一郎, 新井 智之, 高村 浩司, 丸木 秀行 |
発行年月 | 2021/05/06 |
概要 | 小脳性運動失調の症例に対し、通常の理学療法と、体幹・足部への集中的な運動療法の付加を実施し、立体バランス能力、歩行能力に及ぼす影響を検討した。体幹には四つ這い位での骨盤前後傾運動を実施した。足部には、足関節内在筋と外在筋の活動を促し、足関節周囲筋の協調性の改善や立位バランス能力の向上を目的として、足指トレーニングと踵上げ運動を実施した。症例は、小脳性運動失調によりバランス障害と歩行障害を呈した70代女性である。ABデザインにて、60分間の理学療法のうち体幹・足部への運動療法付加を20分間とする介入をそれぞれ5日間実施した。介入前後の計4回、運動失調の重度症、立位バランス能力、歩行能力の評価を行った。その結果、体幹介入期では歩行周期変動が改善し、足部介入期では立位バランス能力、最速歩行速度の向上を認めた。この結果から、軽度小脳運動失調症例に対する体幹・足部への集中的な運動療法の付加は立位バランス能力、歩行能力の向上に有用となる可能性が示唆された。 |