タカヒラ シュウジ
TAKAHIRA SHUJI
髙平 修二 所属 埼玉医科大学 医学部 救急科 職種 准教授 |
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論文種別 | 学術雑誌(症例報告) |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | バリウム造影検査後に施行した浣腸によるS状結腸穿孔の1例 |
掲載誌名 | 正式名:日本救急医学会関東地方会雑誌 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 41(4),483-485頁 |
著者・共著者 | 大谷 義孝,坂本 真希,野村 侑史,高平 修二,根本 学 |
発行年月 | 2020/12 |
概要 | 症例は60歳代男性で、人間ドックでバリウムを用いた上部消化管造影検査を受けたが、下剤を服用することを怠った。排便がなく腹痛が出現したため、検査翌日に近医を受診し、浣腸が施行された。浣腸後、腹痛が増悪したため腹部CT検査が実施され、腹腔内遊離ガス像があり、消化管穿孔の診断で当院に紹介された。バリウム滞留に浣腸を施行したことによるS状結腸穿孔およびバリウム腹膜炎と診断し緊急開腹術を施行した。開腹所見ではS状結腸に3cmの穿孔があり、穿孔部付近には手拳大のバリウム塊があった。また、腹腔内には粘土状のバリウム塊が多量にみられた。腸管の浮腫が高度で閉腹は困難と判断したため、Hartmann手術を施行し、open abdomen managementで集中治療室に帰室した。第9病日に施行した腹部CTで脾周囲に腹腔内膿瘍が確認されたため、アスピレーションカテーテルを留置して抗菌薬投与を継続し、第109病日に自宅退院した。 |