マエシマ アキト
MAESHIMA Akito
前嶋 明人 所属 埼玉医科大学 医学部 総合医療センター 腎・高血圧内科 職種 教授 |
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論文種別 | 学術雑誌(症例報告) |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
表題 | 気がつきにくい水・電解質異常 妊娠を契機にループ利尿薬と下剤の大量服用を中止し、急激な体重増加と浮腫を認めた一例 |
掲載誌名 | 正式名:臨床体液 ISSNコード:0914725X |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | 臨床体液研究会 |
巻・号・頁 | 47,12-16頁 |
著者・共著者 | 岡 健太郎, 小林 高久, 村上 琢哉, 朝倉 真希, 菅生 太朗, 増田 貴博, 前嶋 明人, 秋元 哲, 齋藤 修, 長田 太助 |
発行年月 | 2020/12 |
概要 | 41歳女性。労作時の息切れ、体重増加及び下腿浮腫を主訴とした。高校生の頃からループ利尿薬と下剤を常用し、妊娠前はフロセミド160mgと市販薬のビサコジル含有下剤80錠を連日服用していた。また、慢性的な低カリウム血症があり、塩化カリウム製剤を服用していた。41歳時に妊娠5週目であることが判明し、自己判断で常用薬の服用を完全に中止したところ、尿量の減少と共に急激な体重増加と下腿浮腫が生じ、5日後に元体重の24%増加と労作時の息切れが出現した。血液検査で血漿浸透圧が低値にも関わらず、非浸透圧性アルギニンバソプレシンが高値であり、低カリウム血症が存在するにも関わらず、レニン-アンギオテンシン-アルドステロン系が亢進していた。減塩と水分制限に加え利尿薬としてフロセミドとスピロノラクトンの投与を開始したところ、尿量の増加と共に体重が減少し、浮腫や労作時の息切れが改善した。 |
文献番号 | 2021143622 |