イノウエ イクオ
INOUE Ikuo
井上 郁夫 所属 埼玉医科大学 医学部 教職員・学生健康推進センター 職種 教授 |
|
論文種別 | 学術雑誌(原著) |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
招待の有無 | 招待あり |
表題 | 自己免疫性急性発症1型糖尿病に悪性貧血を合併した1例 |
掲載誌名 | 正式名:糖尿病 ISSNコード:0021437X |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (一社)日本糖尿病学会 |
巻・号・頁 | 63(9),626-633頁 |
著者・共著者 | 齊藤 太吾, 及川 洋一, 矢野 裕也, 里村 敦, 池上 裕一, 一色 政志, 井上 郁夫, 島田 朗 |
発行年月 | 2020/09 |
概要 | 症例は61歳,女性.X-5年12月から高血糖症状が出現し,1ヵ月後に糖尿病ケトーシスで当院を受診.抗GAD抗体陽性にて急性発症1A型糖尿病と診断した.インスリン治療で経過をみていたが,X年2月から味覚障害が出現し,同年3月に認知症様症状で救急搬送された.大球性貧血,ビタミンB12欠乏を認め,萎縮性舌炎と萎縮性胃炎の存在,抗胃壁細胞抗体陽性等から悪性貧血を合併した急性発症1A型糖尿病と診断した.従来,1型糖尿病と悪性貧血の合併は自己免疫性甲状腺疾患を有する自己免疫性多内分泌腺症候群(APS)III型が多く,かつ緩徐進行1型糖尿病が中心であった.また,我々が検索し得た既報の悪性貧血合併急性発症1型糖尿病2症例は1B型糖尿病とAPS III型であった.一方,本症例は自己免疫性甲状腺疾患を認めない非APS III型の急性発症1A型糖尿病であり,従来の悪性貧血合併1型糖尿病とは異なる自己免疫機序の関与が示唆された.(著者抄録) |
文献番号 | 2021062460 |