マエシマ アキト
MAESHIMA Akito
前嶋 明人 所属 埼玉医科大学 医学部 総合医療センター 腎・高血圧内科 職種 教授 |
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論文種別 | 学術雑誌(症例報告) |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
表題 | オーバーラップ症候群に対するステロイド治療中に発症した播種性ノカルジア症の一例 |
掲載誌名 | 正式名:関東リウマチ ISSNコード:09114807 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | 関東リウマチ研究会 |
巻・号・頁 | (43),241-249頁 |
著者・共著者 | 加家壁健, 廣村桂樹, 小松恵, 米田尚弘, 逸見大造, 山下眞, 前嶋明人, 金子和光, 黒岩卓, 野島美久 |
発行年月 | 2010/03 |
概要 | 55歳女性。患者は約5ヵ月前にSLE、強皮症、シェーグレン症候群と診断され、プレドニゾロン(PSL)投与で改善が得られ漸減中であったが、CRP上昇、左後頸部腫脹が出現し、抗生剤の点滴にてCRPは低下したものの、腫脹の縮小は得られなかった。所見では頸部CTでは後頸部左側~頭板筋に5cm大の膿瘍がみられ、胸部CTでは両肺スリガラス陰影、多発結節、胸水貯留、ならびに腹部CTにて右腸腰筋膿瘍が認められた。一方、入院後検査では炎症反応の著明な上昇、肝機能の異常、あわせて後頸部膿瘍の膿汁からは菌糸状のグラム陽性桿菌が検出された。以上より、本症例はノカルジア感染症が疑われ、抗生剤とST合剤を併用したところ、7日目に臀部痛の訴えがあり、MRIにて右大臀筋内膿瘍を認められた。以後、排膿を行い、膿汁からは同様菌が検出され、Nocardia farcinicaを同定、症状の改善で患者は36日目に退院となった。 |
文献番号 | 2010294936 |