マエシマ アキト   MAESHIMA Akito
  前嶋 明人
   所属   埼玉医科大学  医学部 総合医療センター 腎・高血圧内科
   職種   教授
論文種別 学術雑誌(症例報告)
言語種別 日本語
査読の有無 査読なし
表題 高用量ステロイド+タクロリムス投与を契機に強皮症腎、可逆性後頭葉白質脳症を来したオーバーラップ症候群の1例
掲載誌名 正式名:日本内科学会雑誌
ISSNコード:00215384
掲載区分国内
出版社 (一社)日本内科学会
巻・号・頁 101(7),2051-2054頁
著者・共著者 松井綾子, 池内秀和, 清水愛果, 高橋駿介, 三島敬一郎, 櫻井則之, 坂入徹, 金子和光, 前嶋明人, 廣村桂樹, 野島美久
発行年月 2012/07
概要 51歳女性。皮膚筋炎に対し高用量ステロイド+タクロリムス(TAC)投与を開始したところ、溶血性貧血と腎機能障害を呈したためTACを中止した。だが、浮腫や労作時息切れ、血小板減少が出現し、精査加療目的で再入院となった。再入院後、Ca拮抗薬が投与されたが血圧の上昇、意識消失、強直性痙攣ほか、便失禁が出現し、頭部MRIでは可逆性後頭葉白質脳症(PRES)が認められた。以後、ニカルジピンの持続静脈注射と血漿交換を開始し、意識障害は改善したものの、腎障害および血小板数は改善しなかった。一方、指尖潰瘍および手指の皮膚硬化より強皮症の存在と強皮症腎クリーゼをが疑われ、ACE阻害薬を開始したところ、血小板数と腎機能は速やかに改善した。皮膚生検で強皮症、腎生検で強皮腎に合致する所見が得られたことから、本症例は高用量ステロイド+TAC投与を契機に強皮症腎、PRESを来したオーバーラップ症候群と診断された。
DOI 10.2169/naika.101.2051
文献番号 2013013201