イシグロ トオル
ISHIGURO Toru
石畝 亨 所属 埼玉医科大学 医学部 総合医療センター 消化管外科・一般外科 職種 准教授 |
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論文種別 | 学術雑誌(症例報告) |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
表題 | 高齢者胃癌におけるミスマッチ修復蛋白発現欠失の頻度と特徴 |
掲載誌名 | 正式名:癌と化学療法 ISSNコード:03850684 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 43(10),1298-1300頁 |
著者・共著者 | 近 範泰, 福地 稔, 鈴木 興秀, 伊藤 徹哉, 山本 梓, 石畝 亨, 熊谷 洋一, 石橋 敬一郎, 持木 彫人, 石田 秀行 |
発行年月 | 2016/01 |
概要 | MLH1プロモーター領域のメチル化によるミスマッチ修復機能不全は高度マイクロサテライト不安定性(microsatellite instability:MSI-H)と強い相関があり、このような特徴を有する腫瘍では5-FUなどの抗癌剤に耐性との報告がある。今回、高齢者胃癌を対象としてミスマッチ修復(mismatch repair:MMR)蛋白に対する免疫組織化学染色(immunohistochemistry:IHC)による網羅的スクリーニングを行い、免疫染色欠失症例(dMMR)の頻度や特徴から、その治療法について検討した。2005年4月~2014年1月までに胃切除術を施行した75歳以上の胃癌患者199例を対象とした。dMMRは23例(12%)であり、dMMRはすべてMLH1とPMS2が欠失しており、MSH6の欠失は認めなかった。dMMRは正常発現(pMMR)に比べて年齢が高く(p=0.03)、女性(p<0.01)、L領域(p<0.01)で有意に多かった。高齢者胃癌のdMMRの頻度を考慮すると、今後に期待される免疫チェックポイント阻害剤の適応となる症例は少ないと思われた。(著者抄録) |
文献番号 | 2017019689 |