イシダ ヒデユキ   ISHIDA Hideyuki
  石田 秀行
   所属   埼玉医科大学  医学部 総合医療センター 消化管外科・一般外科
   職種   教授
論文種別 学術雑誌(症例報告)
言語種別 日本語
査読の有無 査読なし
表題 家族性大腸腺腫症に発生した子宮内膜癌、卵巣癌、十二指腸癌の1例
掲載誌名 正式名:癌と化学療法
ISSNコード:03850684
掲載区分国内
巻・号・頁 42(12),1715-1717頁
著者・共著者 石橋 敬一郎, 渡辺 雄一郎, 近 範泰, 田島 雄介, 鈴木 興秀, 松澤 岳晃, 隈元 謙介, 福地 稔, 熊谷 洋一, 馬場 裕之, 持木 彫人, 岩間 毅夫, 石田 秀行
発行年月 2015/11
概要 家族性大腸腺腫症(FAP)に対する大腸全摘、回腸嚢肛門吻合術後に子宮体癌・卵巣癌、十二指腸癌が異時性に発生した1例を経験したので報告する。症例は48歳、女性。母方がFAP家系。20歳時、FAPに対して大腸全摘、回腸嚢肛門吻合術を施行した。その後、長期にわたって随伴病変のサーベイランスを行ってきた。48歳時、子宮体癌および右卵巣腫瘍の診断で単純子宮全摘、両側付属器切除、大網切除術を施行した。病理診断は、子宮体癌(endometrioid adenocarcinoma)、Stage IB、卵巣癌(endometrioid adenocarcinoma)、Stage IAであった。50歳時、Spigelman分類Stage IVの十二指腸ポリポーシスに対し、膵温存全十二指腸切除術を施行した。2病変(最大径20mm、25mm)にcarcinoma in adenoma、tub1、Tis、Stage 0が認められた。膵温存十二指腸切除術から20ヵ月経過した現在、再発などは認めていない。大腸切除後のFAPでは、十二指腸癌に対する長期にわたるサーベイランスが必要であるが、婦人科癌について従来関連性は低いと考えられてきた。この点を明らかにするには症例の集積が必要である。(著者抄録)
文献番号 2016121277