イシダ ヒデユキ   ISHIDA Hideyuki
  石田 秀行
   所属   埼玉医科大学  医学部 総合医療センター 消化管外科・一般外科
   職種   教授
論文種別 学術雑誌(症例報告)
言語種別 日本語
査読の有無 査読なし
表題 家族性大腸腺腫症に合併した異時性多発甲状腺乳頭癌の1例
掲載誌名 正式名:癌と化学療法
ISSNコード:03850684
掲載区分国内
巻・号・頁 42(12),1833-1835頁
著者・共著者 田島 雄介, 隈元 謙介, 山本 梓, 近 範泰, 渡辺 雄一郎, 松澤 岳晃, 石橋 敬一郎, 持木 彫人, 岩間 毅夫, 赤木 究, 石田 秀行
発行年月 2015/11
概要 家族性大腸腺腫症(FAP)は、常染色体優性遺伝性疾患であり大腸以外の他臓器に随伴病変を発生し、女性では甲状腺癌を合併する可能性が高い。今回、FAPで異時性に多発甲状腺癌を合併した1症例を経験したので報告する。症例は36歳、女性。19歳時、左甲状腺乳頭癌に対し甲状腺左葉切除術を施行された。この際にFAPは指摘されなかった。今回、検診の上部消化管造影検査で胃に多発するポリープを指摘され、下部消化管内視鏡検査にて大腸全体に100個以上の多発するポリープを認め、非密生型FAPと診断した。術前CT検査で甲状腺右葉に腫瘍性病変を認め、穿刺吸引細胞診で乳頭癌と診断された。大腸全摘術の4ヵ月後に残存甲状腺全摘術を施行した。病理でcribriform-morula variant of papillary thyroid carcinomaと診断された。甲状腺手術後から2年6ヵ月経過した現在、無再発生存中である。(著者抄録)
文献番号 2016121317