イシダ ヒデユキ
ISHIDA Hideyuki
石田 秀行 所属 埼玉医科大学 医学部 総合医療センター 消化管外科・一般外科 職種 教授 |
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論文種別 | 学術雑誌(症例報告) |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
表題 | 回腸人工肛門周囲に発生したFAP合併デスモイド腫瘍の1例 |
掲載誌名 | 正式名:癌と化学療法 ISSNコード:03850684 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 42(12),1947-1949頁 |
著者・共著者 | 近 範泰, 隈元 謙介, 鈴木 興秀, 山本 梓, 田島 雄介, 渡辺 雄一郎, 小野澤 寿志, 松澤 岳晃, 江口 英孝, 石橋 敬一郎, 持木 彫人, 石田 秀行 |
発行年月 | 2015/11 |
概要 | 症例は21歳、女性。多発大腸癌を伴う家族性大腸腺腫症に対し、腹腔鏡補助下大腸全摘・回腸人工肛門造設術を施行した1年3ヵ月後、人工肛門を圧排する長径10cmを超える腫瘤が出現した。CT検査では、人工肛門周囲の腸間膜や仙骨前面に多発する腫瘤と両側水腎症を認め、Church分類IV期の腹腔内デスモイド腫瘍と診断した。手術にて人工肛門周囲のデスモイド腫瘍(15×9cm)は完全切除し得たが、仙骨前面のデスモイド腫瘍(5×4cm)は不完全切除となった。小腸間膜には最大径10cmを超えるデスモイド腫瘍の他に、前駆病変と考えられる多数のfibromatous plaqueを認めた。術後残存デスモイド腫瘍に対して、dacarbazine+doxorubicinによる化学療法を4コース施行した。化学療法終了後12ヵ月の現在、残存デスモイド腫瘍の増大は認めていない。遺伝学的検査では、APC遺伝子の生殖細胞系列変異がデスモイド腫瘍の発生リスクが高い領域に認められ、切除したデスモイド腫瘍からもsecond-hitとなる体細胞変異を同定した。(著者抄録) |
文献番号 | 2016121355 |