イシダ ヒデユキ
ISHIDA Hideyuki
石田 秀行 所属 埼玉医科大学 医学部 総合医療センター 消化管外科・一般外科 職種 教授 |
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論文種別 | 学術雑誌(症例報告) |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
表題 | 早期結腸癌を合併したSerrated Polyposis Syndromeの1例 |
掲載誌名 | 正式名:癌と化学療法 ISSNコード:03850684 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 42(12),2215-2217頁 |
著者・共著者 | 鈴木 興秀, 近 範泰, 立川 哲彦, 青柳 治彦, 江口 英孝, 隈元 謙介, 持木 彫人, 三浦 一郎, 八尾 隆史, 石田 秀行 |
発行年月 | 2015/11 |
概要 | 症例は65歳、男性。既往歴・家族歴に特記すべきことなし。便潜血陽性を契機に行った下部消化管内視鏡検査で大腸全域に100個程度のポリープを認め、一部のポリープの生検から鋸歯状あるいは過形成性ポリープ、高分化型腺癌と組織学的に診断された。serrated polyposis syndrome(SPS)と診断し、腹腔鏡補助下結腸全摘・回腸直腸吻合術を施行した。病理組織学的検査から、10mm以上の病変は計15病変で、病変の総数は91個であった。上行結腸の30mm大の病変は、高分化型腺癌、Tla(sm)、ly0、v0、N0、M0、stage Iの大腸癌であった。遺伝学的検査では、APC、MUTYH、MLH1、MSH2、MSH6、PMS2遺伝子などの生殖細胞系列変異は認められず、免疫染色では癌部におけるMLH1蛋白発現欠失やBRAFV600Eの変異蛋白出現は認めなかった。本症例は、疾患の希少性のみならず、SPSの鋸歯状病変の癌化のメカニズムとして必ずしもserrated pathwayを示唆しない点でも貴重な症例である。(著者抄録) |
文献番号 | 2016121444 |