アライ トモユキ
ARAI Tomoyuki
新井 智之 所属 埼玉医科大学 保健医療学部 理学療法学科 職種 教授 |
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論文種別 | 学術雑誌(原著) |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 高齢者の2ステップ値の低下に影響を与える要因の検討-ロコモティブシンドローム予防のための基礎的検討- |
掲載誌名 | 正式名:日本骨粗鬆症学会雑誌 |
出版社 | 日本骨粗鬆症学会 |
巻・号・頁 | 4(2),163-169頁 |
著者・共著者 | 新井智之、藤田博暁、丸谷康平、森田泰裕、旭竜馬、石橋英明 |
発行年月 | 2018/05 |
概要 | [目的]本研究では,2ステップテストとバランス能力や柔軟性といった運動機能との関連を調査し,高齢者の2ステップ値の低下に影響する要因を明らかにすることを目的とした.[方法]対象は高齢女性217人(平均年齢72.6±5.1歳,65-88歳)を対象とした.測定項目は,対象者の基礎情報として,年齢,性別,Body Mass Index (BMI) を測定した.また運動機能項目として,2ステップテスト,握力,長座体前屈,片脚立ち時間,5回起立時間,最大歩行速度を測定した.解析は,2ステップ値が1.3以上を正常群,1.3未満を低下群とし,両群間の測定項目を比較した.[結果]2ステップ値が1.3以上の正常群は170人(78.3%),1.3未満の低下群は47人(21.7%)であった.両群間の比較では,年齢,長座体前屈,片脚立ち時間,5回起立時間,最大歩行速度に有意差がみられた.多重ロジスティック回帰分析の結果,2ステップ値の低下に関わる要因として,長座体前屈,片脚立ち時間,最大歩行速度が選択された.
[結論]2ステップテストは,高齢者の柔軟性,バランス機能,歩行機能を含めた総合的な身体機能の評価法として有用であるといえる. |