モリワキ コウイチ
MORIWAKI Koichi
森脇 浩一 所属 埼玉医科大学 医学部 総合医療センター 小児科(小児科、総合周産期母子医療センター新生児科、小児救命救急センター) 職種 教授 |
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論文種別 | 学術雑誌(症例報告) |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | マイコプラズマ感染による続発性低力価寒冷凝集素症が疑われた1例 |
掲載誌名 | 正式名:埼玉医科大学雑誌 |
出版社 | 埼玉医科大学 |
巻・号・頁 | 44(1),27-31頁 |
著者・共著者 | ◎小林 信吾,櫻井 淑男,森脇 浩一 |
発行年月 | 2017/08 |
概要 | 比較的稀な疾患である自己免疫性溶血性貧血のうち,冷式抗体による溶血の発生頻度は極めて稀である.我々は,マイコ プラズマ感染に続発した溶血性貧血,中でも低力価寒冷凝集素症が強く疑われた症例を経験した.症例は 3 歳男児.有熱性 のけいれん重積で他院に入院となり,入院時に貧血と肉眼的血尿及び腎障害を認めたため当院に転院した.検査上,逸脱酵 素の上昇,ビリルビンの上昇,ハプトグロビンの低下,補体の低下,ヘモグロビン尿を認め,溶血性貧血が疑われ,更に直 接クームス試験が補体のみで陽性であり,冷式抗体による溶血と診断した. 寒冷凝集素価は 512 倍と高値であり,発作性 寒冷ヘモグロビン尿症は直接 Donath - Landsteiner 試験で否定されたため,低力価寒冷凝集素症を強く疑った.更に先行感染 としてMycoplasma pneumoniae が LAMP 法で陽性であった.マイコプラズマ感染に続発する寒冷凝集素症は数週間で自然軽 快すると言われており,本症例も一度赤血球輸血を要した以外は保温と経過観察のみで軽快した. |