アライ トモユキ
ARAI Tomoyuki
新井 智之 所属 埼玉医科大学 保健医療学部 理学療法学科 職種 教授 |
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論文種別 | 学術雑誌(原著) |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 虚弱高齢者の転倒と運動機能との関係 |
掲載誌名 | 正式名:老年学雑誌(桜美林大学大学院老年学研究科紀要) |
巻・号・頁 | (1),1-14頁 |
著者・共著者 | 新井智之,柴喜崇,角田賢史,渡辺修一郎,柴田 博 |
発行年月 | 2011/03 |
概要 | 虚弱高齢者は運動機能や生活機能が低下しており,健常高齢者に比べ転倒率が高い傾向にある.そのため虚弱高齢者の転倒予防への取り組みが必要である.本研究では虚弱高齢者の転倒に影響する運動機能を明らかにすることを目的とした.虚弱高齢者の定義は手段的日常生活動作(IADL)能力の低下をみとめるものとし,50名を対象とした.問診により対象者の過去1年間の転倒の有無を調査し,転倒群18名,非転倒群32名の2群に分け両群間の運動機能を比較した.その結果両群間で有意差がみられた運動機能は歩行周期変動のみであり,その他の運動機能に有意差はみられなかった.このことからIADLが低下している虚弱高齢者の転倒者は非転倒者に比べ歩行が不安定であることが明らかとなり,本研究で用いた歩行周期変動の評価は,虚弱高齢者の転倒に影響する指標として有効である可能性が示唆された. |