アライ トモユキ
ARAI Tomoyuki
新井 智之 所属 埼玉医科大学 保健医療学部 理学療法学科 職種 教授 |
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論文種別 | 学術雑誌(原著) |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 半側空間無視の姿勢バランスに対するプリズム順応の影響 |
掲載誌名 | 正式名:日本私立医科大学理学療法学会誌 |
巻・号・頁 | (24) |
著者・共著者 | 渡辺学, 網本和, 目黒智康, 小林美奈子, 新井智之, 桑原慶太 |
発行年月 | 2007/09 |
概要 | 半側空間無視(USN)の姿勢バランスに対するプリズム順応(PA)の影響について検討した。対象はUSNを有する左片麻痺患者2名(A:68歳男性、B:89歳女性)で、USNを有さない左片麻痺(平均年齢74.3歳)および右片麻痺(平均年齢61.2歳)の各4名を対照群とした。PA前後で姿勢検査と足踏み検査を行ない比較した結果、1)静的立位保持での姿勢検査ではUSN群は頭の向きが非麻痺側に向いていたが、PA前後での変化は頭部・体幹とも対照群と大差は認めなかった。2)動的立位バランス検査の足踏み検査では、PA前はA:+53°、B:+40°と非麻痺側に大きく回転していたが、PA後はA:0°、B:+15°と正面方向へ改善した。3)半側空間無視検査の線分2等分課題では、Aが+33mmから+13mmと大きく改善し、主観的正中定位課題ではBが+35mmから+15mmと大きく改善した。以上、USN例に対するPAはバランス障害を改善できる可能性が示唆された。 |