アライ トモユキ
ARAI Tomoyuki
新井 智之 所属 埼玉医科大学 保健医療学部 理学療法学科 職種 教授 |
|
論文種別 | 学術雑誌(原著) |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 股関節脱臼骨折患者に対するperturbation-trainingの介入効果 ABAデザインによるシングルケーススタディ |
掲載誌名 | 正式名:日本私立医科大学理学療法学会誌 |
巻・号・頁 | (24),66-69頁 |
著者・共著者 | 目黒智康, 桑原慶太, 新井智之, 渡邊裕之, 松永篤彦 |
発行年月 | 2007/09 |
概要 | 股関節脱臼骨折患者に対するperturbation-training(PBT)の介入効果を検討した。対象は自動車運転中の交通事故で受傷した右股関節脱臼骨折患者(26歳男性)であった。退院後の外来理学療法の開始時を初期評価時とし、トレーニング期間A:PBT+筋力増強練習、B:筋力増強練習のみのABAデザインを用い、各治療期間は2週間とした。その結果、1)動的バランスの指標であるFunctional reach(FR)の改善率は初回でPBT後14.3%、非PBT後0%であった。また、2回目はPBT後10.0%であった。2)10m最大歩行速度(10mMWS)の改善率は初回でPBT後22.0%、非PBT後5.1%で、2回目はPBT後21.9%であった。3)膝伸展筋力の改善率は初回でPBT後4.6%、非PBT後9.6%であった。2回目はPBT後-0.4%であった。4)移動能力の指標であるTimed Up & G0 test(TUG)の改善率は初回でPBT後0%、非PBT後14.5%であった。2回目はPBT後7.5%であった。以上、これらのことからもPBTは動的バランスの向上、移動能力の改善に有効と考えられた。 |