イタザワ トシコ
ITAZAWA TOSHIKO
板澤 寿子 所属 埼玉医科大学 医学部 小児科(小児科、新生児科) 職種 教授 |
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論文種別 | 学術雑誌(原著) |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 急性の経過でこどもを喪失した家族へ渡すグリーフカードの意義 |
掲載誌名 | 正式名:日本小児救急医学会雑誌 ISSNコード:13468162 |
出版社 | (一社)日本小児救急医学会 |
巻・号・頁 | 18(1),6-11頁 |
著者・共著者 | 種市 尋宙,板沢 寿子,堀江 貞志,野村 恵子,足立 雄一,坂下 裕子 |
発行年月 | 2019/02 |
概要 | こどもの死は小児救急医療現場において少なからず経験される。それは、しばしば医師と家族の関係が成り立っていない中で予期せずに突然起きてしまう。われわれは死亡退院後の家族が主治医に連絡を取りやすくするためにグリーフカードの提供を行った。グリーフカードには、主治医の氏名、施設の住所、電話番号を記載した。ある年における入院後3日以内に死亡となった事例(救急外来死亡症例含む)6例を対象として、家族の反応を検討した。6家族のうち3家族から自発的に連絡が認められた。主治医との会話の中で、わが子を失った苦悩とともに前向きな発言もそれぞれの家族から聞かれた。グリーフカードを手渡すことによって家族が思いを表出できる場が提供でき、医学的説明の補足ができる。小児救急医療現場において主治医は家族支援において重要な役割を担っており、その中でグリーフカードは家族関係をつなぐという点でグリーフケアにおける重要なツールとなる。(著 |